2017年6月15日木曜日

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

購入経緯


中望遠から望遠の望遠ズームの定番、70-200mm。
旧式のAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIからの買い替えで手に入れる。
風景用途での出番が多いことから必須の一本。

写り


どのメーカーも力を入れる70-200mmf2.8の中で評価の高かった旧式を超える新型。
描写は非常に安定的でシャープ。
70-200G IIは開放絞りでAFの当たりづらさや少々甘く写ることでやや使いづらい印象を持っていたが、
今回は迷うことなく絞り開放から使えてる。
レンズ構成はEDレンズ6枚FLレンズ1枚高屈折率(HRI)レンズで、収差の補正と軽量化がより改善されている。
またフッ素コートのコーティングもされておりゴミの付着が軽減されている。

もう細かいことを言う必要も無いくらい素晴らしいキレと表現力を持っているが、
最近のニッコールレンズの傾向にある中央から端まで甘くなること無く一定に写し出してくれる。

更に70-200G IIが最短撮影距離が1.4mだったのに対してこれは1.1m(最大撮影倍率0.21倍)と寄れるようになった。
ここの改善を望む人は多かったことだろう。
実際使ってみても30cmの違いは大きく、最初はこんなに寄れるようになったのかと感動した(笑)
ちなみに70-200f4は最短1m。

ボケも標準的な望遠の写り。寄れる分接近した時のボケ量は多め。



機能


今回は公式に防塵・防滴構造を謳っており、より環境が悪い場所での使用に適合するようだが、
過度の期待はしないほうがいいだろう。
また本体は110gの軽量化になったが、新旧両方持った上でなんとなく軽いような気がする程度。
まだ1430gあるので軽いレンズではない。

手振れ補正(VR)は3.5段から4段に向上した。最新のVR機構も旧式よりずっと静穏になったがまだ音がする。
70-200のVRはどうしてこんなに駆動音が大きいのか。
VRモードはNORMALにSPORTSモードが加わって、動きもので使いやすくなった。また三脚使用時ブレ補正もやっと追加された。

考えてもいなかった機能がフォーカス作動ボタン。これはレンズの周囲に4つのボタンが配置されていて、
スイッチによって割り当てたAF-ONとAF-Lをレンズ側で作動させられるというもの。
また対応するカメラであればカメラ側の設定でフォーカスモードなどより詳細な機能を割り当てることが出来て、咄嗟の変更に便利である。

AFについてはそもそも速かったAFがさらに速くなった、特に端から端の往復が顕著に速い。もはやストレスフリー。
精度も非常に高く、前説で述べた通り開放でも狙った場所に正確に当ててくれる。
これは方々でも評価されているようだ。


使い勝手


旧式からズームリングとフォーカスリングが逆位置になったので最初は間違うことが多発した。
ズームリングについてはよりトルクが軽くなり回しやすく、焦点距離の刻印が大きくなったことで見やすい。
より現場での使いやすさを考えて作られたのだろう。

サイズは88.5mm×202.5mmで最大径が1.5mm大きくなり全長が3mm短くなった。重さは1430g
細かい形状の変更はあるが特に気になることもない。


評価


Gタイプからの買い替えに悩む人もいるだろうが文句なしに進化しているので満足度は高い。

これは素晴らしいレンズ





実写



      D810 200mm F4 ISO200 1/320

      D810 200mm F2.8 ISO200 1/400

      D810 90mm F8 ISO100 1/40

      D810 190mm F4 ISO100 1/80


      D810 200mm F42.8 ISO64 1/500