2016年7月13日水曜日

CARL ZEISS Loxia 2/50



購入経緯


ミラーレスで軽い単焦点レンズが欲しかったが色々後回しにしてたやつをやっと購入


写り


レンズ構成はいたって普通で4郡6枚の対称型のダブルガウス
Eマウント専用にチューンナップされてるものの特殊ガラスも使用していないので一般的なプラナーの写りである。
開放値がF2ということで気軽に開放で撮れるのが楽しい、
またコントラストはやはりツァイスという色ののり方でα7Rで使うことでとても鮮やかな仕上がりになる。
解像力も単焦点として十分備わっており、安価な50mmとの違いを見せてくれる。
最短付近では収差の影響か柔らかくなるものの強烈な収差を出す某58mmに見慣れているので、
気になることもないし素直な感じとして受け取れる。
絞り羽は10枚と多い、また絞った際に玉ボケが絞り羽の10角形になるケースがあった。
頻繁に出るわけではないがそういう仕様なのだろう。

後ボケが汚くなるプラナーの癖は健在で屋外の高周波強めの背景で撮るとやはりザワつく。
この場合も開放にこだわらず多少絞ることで調整すればいいが、
プラナーの味ということで許すしかないのか・・(笑)
しかし、キマった時の美しさもまたプラナーでここら辺がツァイスの楽しみ方なのだろうか。

50mmはニコンで使ってたものの使う気にならなかった時期に売ってしまったので、再度の挑戦。
最近は58mmも使っていたりと割と標準域の画角が好きになってきた。

機能


絞りリングが付いており絞りのコントロールはレンズで行うのがこのレンズの特徴。
また通常は1/3段ずつのクリックになっているが、
動画等のために絞りを無段階でコントロール出来るようにデクリック機能というものが付いている。
これによりスムーズな露出の変化が出来、クリックの雑音も発生しない。
これにはバヨネット側にある調整ねじを回せば良い。

使い勝手


MF専用のレンズであるが、Eマウントミラーレスなのでカメラ側にMFをアシストする機能は搭載しており、
拡大してのピントの追い込みもやりやすく、MFが苦手な人も十分楽しめるはず。
フォーカスリングもMFレンズらしく回転角が大きくスムーズで滑らかな操作感覚である。
また、カメラと情報の通信もしており絞り値や露出の制御も出来る。
サイズが66.2mm320gと小さいため絞りが手前過ぎて慣れないと気になるかもしれないが、
そこまで気にすることはないだろう。
気になるといえばレンズ自体に対してフォーカスリングと絞りリングの面積が大きいため装着が非常にしづらいのが問題。
これは最初にどう付ければいいのかすごく迷った。コンパクトなのも問題である。

造りはフードも含めオール金属でデザインも非常に洗練されている。これは良いものだ。
インタビュー記事でもこだわって造ったという話なので良い物作りだと思う。
フォーカスの駆動部分もフードでカモフラージュされており他シリーズのような分裂するようなこともない。
インナーフォーカスでないのであればこの点が非常に重要で自分としては購入の判断材料でもある。


評価


写りでは特に大きなポイントは無いが、ミラーレスにはサイズ感がとても良く、
カメラを楽しむにはとても良いレンズ。まずこの一本があって他に+α


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実写


α7R_ 50mm F2 ISO100 1/800
https://www.flickr.com/photos/114258223@N04/27795346855/in/dateposted/

α7R_ 50mm F2.8 ISO1000 1/100
https://www.flickr.com/photos/114258223@N04/27466727014/in/dateposted/

α7R_ 50mm F2 ISO2000 1/125
https://www.flickr.com/photos/114258223@N04/27777541430/in/photostream/